2010年度の残りの読書

2010/9/5(日)

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

蛇を踏む (文春文庫)

蛇を踏む (文春文庫)

2010/9/8(水)

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)

2010/9/12(日)

追跡する数学者 (新潮文庫)

追跡する数学者 (新潮文庫)

2010/9/13(月)

医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)

医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)

2010/9/15(水)

アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸

2010/9/18(土)

2010/9/19(日)

ブラックマネー―「20兆円闇経済」が日本を蝕む (新潮文庫)

ブラックマネー―「20兆円闇経済」が日本を蝕む (新潮文庫)

和田中の1000日 つなげる力 (文春文庫)

和田中の1000日 つなげる力 (文春文庫)

2010/9/20(月)

長宗我部

長宗我部

2010/9/26(日)

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

閉塞経済―金融資本主義のゆくえ (ちくま新書)

閉塞経済―金融資本主義のゆくえ (ちくま新書)

2010/9/28(火)

仮面と欲望

仮面と欲望

2010/9/29(水)

鍵 (中公文庫 (た30-6))

鍵 (中公文庫 (た30-6))

2010/10/2(土)

未来医師 (創元SF文庫)

未来医師 (創元SF文庫)

2010/10/4(月)

2010/10/10(日)

ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源 (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源 (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ゼラニウム (中公文庫)

ゼラニウム (中公文庫)

2010/10/16(土)

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

レキシントンの幽霊 (文春文庫)

レキシントンの幽霊 (文春文庫)

2010/10/17(日)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

2010/10/23(土)

吉原はこんな所でございました 廓の女たちの昭和史 (ちくま文庫)

吉原はこんな所でございました 廓の女たちの昭和史 (ちくま文庫)

2010/10/24(日)

難解人間vs躁鬱人間 (中公文庫)

難解人間vs躁鬱人間 (中公文庫)

2010/10/31(日)

肉体の門 (角川文庫)

肉体の門 (角川文庫)

2010/11/6(土)

しのびよる破局  生体の悲鳴が聞こえるか (角川文庫)

しのびよる破局 生体の悲鳴が聞こえるか (角川文庫)

2010/11/11(木)

ヴェネツィア 水の迷宮の夢

ヴェネツィア 水の迷宮の夢

2010/11/13(土)

医薬品メーカー 勝ち残りの競争戦略

医薬品メーカー 勝ち残りの競争戦略

2010/11/15(月)

糖尿病専門医にまかせなさい (文春文庫)

糖尿病専門医にまかせなさい (文春文庫)

2010/11/18(木)

2010/11/21(日)

希望のつくり方 (岩波新書)

希望のつくり方 (岩波新書)

2010/11/22(月)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

2010/11/27(土)

寡黙なる巨人 (集英社文庫)

寡黙なる巨人 (集英社文庫)

2010/12/13(月)

街場のメディア論 (光文社新書)

街場のメディア論 (光文社新書)

2010/12/14(火)

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)

2010/12/15(水)

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)

2010/12/18(土)

羊をめぐる冒険 (上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険 (上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

2010/12/19(日)

偽アメリカ文学の誕生

偽アメリカ文学の誕生

2010/12/23(木)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

2010/12/25(土)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

2010/12/27(月)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

2010/12/28(火)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

地震 その後

地震当日に初めての独り旅に出した中3の長男が岩手県を電車移動中に被災しました。幸い柏の自宅を出て常磐線の始発に乗ったので、地震で大きな被害が出た福島県沿岸部や仙台は通過していて、一関発花巻行き普通列車の車中で地震に遭遇しました。平泉駅を出てすぐにある川にかかる橋の上で列車が止まり、数時間後に救出されて、平泉小学校の体育館に設けられた避難所に収容されたそうです。長男は地震直後に連絡を取ろうとしたけど両親にはつながらず、私のところには中学校の友達経由で無事だというメッセージだけが届きました。その後、きれぎれにつながるメールど災害掲示板で被災場所が分かり、翌朝に町役場経由で被災者名簿に名前を確認することができました。

読書

8/8(日)

だれかを犠牲にする経済は、もういらない

だれかを犠牲にする経済は、もういらない

8/15(日)

乳と卵

乳と卵

8/20(金)

スプートニクの落とし子たち

スプートニクの落とし子たち

8/22(日)

まだ科学で解けない13の謎

まだ科学で解けない13の謎

8/24(火)

私にとっての二〇世紀―付 最後のメッセージ (岩波現代文庫)

私にとっての二〇世紀―付 最後のメッセージ (岩波現代文庫)

9/4(土)

馬上少年過ぐ (新潮文庫)

馬上少年過ぐ (新潮文庫)

Dokusho

6/9/2010

6/13/2010

エゴイスト入門 (新潮文庫)

エゴイスト入門 (新潮文庫)

6/21/2010

神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く (新潮文庫)

神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く (新潮文庫)

7/4/2010

成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書)

成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書)

7/4/2010

その数学が戦略を決める (文春文庫)

その数学が戦略を決める (文春文庫)

7/13/2010

ヤバい経済学 [増補改訂版]

ヤバい経済学 [増補改訂版]

7/17/2010

ブレイズメス1990

ブレイズメス1990

7/18/2010

悪貨 (100周年書き下ろし)

悪貨 (100周年書き下ろし)

7/23/2010

新装版 隠し剣孤影抄 (文春文庫)

新装版 隠し剣孤影抄 (文春文庫)

8/1/2010

1Q84 1-3巻セット

1Q84 1-3巻セット

8/2/2010

8/5/2010

考える人 2010年 08月号 [雑誌]

考える人 2010年 08月号 [雑誌]

2009年末から2010年の読書

2009年某日

すっかり丸くなってしまった恩師を見て驚きました


秋山兄弟 好古と真之 明治の人材はいかにして生まれたか (朝日新書)

秋山兄弟 好古と真之 明治の人材はいかにして生まれたか (朝日新書)

わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き (朝日新書)

わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き (朝日新書)

奸婦にあらず (文春文庫)

奸婦にあらず (文春文庫)

大盗禅師 (文春文庫)

大盗禅師 (文春文庫)

アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)

アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)

アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫)

アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫)

水の時計 (角川文庫)

水の時計 (角川文庫)

県庁の星 (幻冬舎文庫)

県庁の星 (幻冬舎文庫)

頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)

頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)

製薬業界の闇

製薬業界の闇

人間の器量 (新潮新書)

人間の器量 (新潮新書)

とにかく、このポトラッチという概念は、いろんな意味で考えるに値する学問的な可能性がある。一つは非常に狭い意味で、自分を犠牲にすることによって所有する財貨を蕩尽して、しまいには奴隷を火の中に投げ込むまでいってしまう民俗文化の中の儀礼。もう一つの可能性は、死を賭しても自我というものを解体して至高性に達しようとする破壊本能が文化の根源にある、たとえば経済が最終的にそこに向かって動いているというジョルジュ・バタイユの思想です。

「坂の上の雲」と日本人 (文春文庫)

「坂の上の雲」と日本人 (文春文庫)

司馬遼太郎アイデンティティを「お里」と訳しました。

この小説では、そのような無名の群像の動きによって、ある時代精神を静かに描きます。小説ともエッセーともつかぬ方法は、「坂の上の雲」の市井の人版とも言えます。あるいは「坂の上の雲」は、非常時の「ひとびとの足音」かも知れません。

日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)





1/4/2010

新装版 白い航跡(上) (講談社文庫)

新装版 白い航跡(上) (講談社文庫)

現代に通じる脚気予防のための高木兼寛の正しい疫学。


1/11/2010

日本海海戦の深層 (ちくま文庫)

日本海海戦の深層 (ちくま文庫)


1/16/2010

ボイスから始まる (五柳叢書)

ボイスから始まる (五柳叢書)


1/20/2010

      • > 南博の日本人論


1/23/2010

明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)

明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)

明治革命の柔構造は、国家目標、合従連衡、指導者自身の三側面に分解することができる。
?目標のダイナミズムにおける柔構造--> 政治的には「公議世論」、経済的には「富国強兵」
?グループ間の合従連衡における柔構造
?指導者自身の可変性と多義性に関わる柔構造

日本とイギリスの地理的特殊性---> 文明の生態史観 梅棹忠夫


1/24/2010

野蛮人のテーブルマナー (講談社+α文庫)

野蛮人のテーブルマナー (講談社+α文庫)


1/30/2010

麻薬戦争


2/6/2010

神戸・続神戸・俳愚伝 (講談社文芸文庫)

神戸・続神戸・俳愚伝 (講談社文芸文庫)

第二次世界大戦中から戦後にかけての神戸に集う奇妙な人たちの話。傑作


2/6/2010

龍馬と八人の女性 (ちくま文庫)

龍馬と八人の女性 (ちくま文庫)


2/7/2010

名作旅訳文庫8 松山 『坊っちゃん』夏目漱石

名作旅訳文庫8 松山 『坊っちゃん』夏目漱石

松山旅行を前にしての再読


2/9/2010

日本の医療―統制とバランス感覚 (中公新書)

日本の医療―統制とバランス感覚 (中公新書)

1996年初版。日本の医療を初めて体系的に論じた名著。


2/12/2010

「スーパー名医」が医療を壊す (祥伝社新書187) (祥伝社新書 187)

「スーパー名医」が医療を壊す (祥伝社新書187) (祥伝社新書 187)


2/14/2010

ワンちゃん

ワンちゃん


2/26/2010

時が滲む朝

時が滲む朝


2/27/2010

金魚生活

金魚生活


2/27/2010

BEUYS IN JAPAN ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命

BEUYS IN JAPAN ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命

2009/10/31-2010/1/24 「ボイスがいた8日間」水戸芸術館美術ギャラリー
1984/5/29-6/5 ヨーゼフ・ボイス来日 


2/28/2010

数字でみるニッポンの医療 (講談社現代新書)

数字でみるニッポンの医療 (講談社現代新書)


3/6/2010

人間の建設 (新潮文庫)

人間の建設 (新潮文庫)

小林:灘に白鷹の本舗があります。--- そこでご馳走になりましたが、うまくないのですよ。---- ぼくらが若いころにガブガブ飲んでいた酒とは、まるっきり違うのですよ。樽がなくなったでしょう。みんな瓶になりましたよね。樽の香というものがありました。あれを復活しても、このごろの人は樽の香を知らない。---

  ---> 三宅商店誂 伊勢神宮のお神酒の白鷹は往年の樽酒

小林:--- 手紙を読んでいればわかるように、あの人(ゴッホ)の色というものは、いちいち理屈があるのです。美術史家の言う様式ではなくて、むしろ独特の告白なんです。

岡:--- 私は日本人の長所の一つは、時勢には合わない話ですが、「神風」のごとく死ねることだと思います。あれができる民族でなければ、世界の滅亡を防ぎとめることはできないとまで思うのです。あれは小我を去ればできる。小我を自分だと思っている限り決してできない。


3/7/2010

すき・やき

すき・やき


3/13/2010

失敗しない「韓国ビジネス」のオキテ

失敗しない「韓国ビジネス」のオキテ

TOZAI HoldingsのMr.Leeの紹介


4/2/2010

妄想老人日記 (中公文庫)

妄想老人日記 (中公文庫)

すごい!この老人のパワーと執念は


4/2/2010

春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)

春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)


4/2/2010

夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)

夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)


4/10/2010

マドンナ・ヴェルデ

マドンナ・ヴェルデ


4/10/2010

真鶴 (文春文庫)

真鶴 (文春文庫)


4/15/2010

村上龍料理小説集 (集英社文庫)

村上龍料理小説集 (集英社文庫)


4/16/2010

私の男 (文春文庫)

私の男 (文春文庫)


4/17/2010

アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)

アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)


4/23/2010

岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)


4/24/2010

残念な人の思考法 日経プレミアシリーズ

残念な人の思考法 日経プレミアシリーズ


4/25/2010

養老孟司・太田光 人生の疑問に答えます (新潮文庫)

養老孟司・太田光 人生の疑問に答えます (新潮文庫)


5/1/2010

ヴァレリー――知性と感性の相剋 (岩波新書)

ヴァレリー――知性と感性の相剋 (岩波新書)

ヴァレリーの恋愛遍歴と詩作の関わりを論じた好著


5/3/2010

新版 分数ができない大学生 (ちくま文庫)

新版 分数ができない大学生 (ちくま文庫)

数学教育の荒廃がもたらす惨状を実データで示した問題作。これによる国力の低下をどのように救えるのか。


5/4/2010

日本経済の真実―ある日、この国は破産します

日本経済の真実―ある日、この国は破産します

日本の破産の可能性を具体的な数字で再認識


5/9/2010

いつも上を向いて

いつも上を向いて

パーキンソン病と共に生きるということ。病気に負けることなく、ここまで前向きに生きることができるという記録。


5/17/2010

東京ひがし案内 (ちくま文庫)

東京ひがし案内 (ちくま文庫)

下町の魅力にはまりました。


5/19/2010

教養としての官能小説案内 (ちくま新書)

教養としての官能小説案内 (ちくま新書)


5/19/2010

生きている兵隊 (中公文庫)

生きている兵隊 (中公文庫)


5/22/2010

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

想像力が働き出すのは、疑問をいだいたときからだ。疑問をいだくのは、壁に突き当たったからである。秀才とは学業成績の良い人のことだから、これまでに壁に突き当たったことがないか、あったとしてもごくまれだった人たちなのだろう。となれば疑問を持った回数も少なく、当然ながらその疑問を解決しようとしたあげくに、想像力に訴えるしかないと思い至るまでの苦痛も、さして経験したことはないにちがいない。
想像力も筋肉の力に似て、訓練を重ねていないと劣化してしまう。だからであろうか、学校秀才には想像力に欠ける人が少なくない。
「いかなる分野でも共通して必要とされる重要な能力が、一つある。それは想像力だ」とは私の言でなく、五百年前にマキアヴェッリが遺した言葉である。「自分ならどう考えるだろうか」を、あらゆることのスタート・ラインにしてみてはどうであろうか。


5/22/2010

ルリボシカミキリの青

ルリボシカミキリの青

進化のプロセスで、生命は致命的なコピーミスが生じないよう様々な仕組みを作りだしてきた。正確にDNAを合成する酵素、たとえミスが発生してもそれを校正するような修復システム。もし細胞分裂に伴う遺伝子の複製が100%完全に行なわれれば、がんは発生しなくなるだろうか。たしかにコピーミスに由来するがんは起こらなくなるだろう。しかし同時に生命にとって決定的に致命的なことが起こる。それは進化の可能性が消えてしまうということである。わずかながらコピーミスが発生するゆえに、変化がおこり、その変化が次の世代に伝わる。それがもし環境に対して有利に働くなら、その変化が継承される。これが進化である。それゆえ生命は、常にミスの可能性を残した。つまりがんの発生とは進化という壮大な可能性のしくみの中に不可避的に内包された矛盾なのだ。


5/23/2010

スギハラ・ダラー

スギハラ・ダラー


5/28/2010

ミノタウロス (講談社文庫)

ミノタウロス (講談社文庫)

今年の読書

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)

ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)

ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)

ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

重力ピエロ

重力ピエロ

極北クレイマー

極北クレイマー

外科医 須磨久善

外科医 須磨久善

小太郎の左腕

小太郎の左腕

ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった

羆撃ち

羆撃ち

終の住処

終の住処

肝心の子供

肝心の子供

縛られた巨人?南方熊楠の生涯? (新潮文庫)

縛られた巨人?南方熊楠の生涯? (新潮文庫)

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

ねぼけ人生 (ちくま文庫)

ねぼけ人生 (ちくま文庫)

床下仙人 (祥伝社文庫)

床下仙人 (祥伝社文庫)

ノーベル賞ゲーム―科学的発見の神話と実話 (同時代ライブラリー (343))

ノーベル賞ゲーム―科学的発見の神話と実話 (同時代ライブラリー (343))

ノーベル賞の決闘 (同時代ライブラリー)

ノーベル賞の決闘 (同時代ライブラリー)

ほんとうにすごい! iPS細胞

ほんとうにすごい! iPS細胞

クラゲの光に魅せられて ノーベル化学賞の原点 (朝日選書)

クラゲの光に魅せられて ノーベル化学賞の原点 (朝日選書)

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

人間の記憶とは、脳のどこかにビデオテープのようなものが古い順に並んでいるのではなく、「想起した瞬間に作り出される何ものか」なのである。


つまり、年をとると一年が早く過ぎるのは「分母が大きくなるから」ではない。実際の時間の経過に、自分の生命の回転速度がついていけていない。そういうことなのである。


 私たちが今、この目で見ている世界はありのままの自然ではなく、加工され、デフォルメされているものなのだ。デフォルメしているのは脳の特殊な操作である。
 実は、これはになにも視覚だけに限ったことではない。私たちは、本当は無関係なことがらの多くに因果関係を付与しがちである。なぜだろうか。
 ことさら差異を強調し、わざと不足を補って観察することが、あるいは、ランダムに推移する自然現象を無理にでも関係付けることが、長い進化の途上、生き残る上で有利だったからだ。世界を図式化し、単純化できるから。
 しかし、これはヒトがヒトたりえて間もない頃、生存自体が唯一最大の目的だった時の話。今や、私たちの目的は、生存そのものではなく、生存の意味を見つけることに変わった。ところが、かって私たちが身につけた知覚と思考の癖はしっかりと残っている。
 ヒトの目が切り取った「部分」は人工的なものであり、ヒトの思考が見出した「関係」の多くは妄想でしかない。さらに、私たちの脳は、比例で変化する現象は比較的うまく扱えるが、対数的に増えていくもの、振動しているもの、変化しながら動くものをうまく捉えることが苦手なようである。
 (中略)
 よく、私たちは、脳のほんのわずかしか使っていないなどと言われるが、実は、それは世界のありようを「ごく直感的にしか見ていない」ということと同義語だ。世界は私たちの気がつかない部分で、依然として驚きと美しさに満ちている。
 このことから、私たちは重要な箴言を引き出すことができる。「直感に頼るな」ということである。


生命体は口に入れた食物をいったん粉々に分解することによって、そこに内包されていた他者の情報を解体する。これが消化である。


 つまり、環境は常に私たちの身体の中を通り抜けている。いや「通り抜ける」という表現も正確ではない。なぜなら、そこには分子が「通り過ぎる」べき容れ物があったわけではなく、ここで容れ物と呼んでいる私たちの身体自身も「通り過ぎつつある」分子が、一時的に形作っているにすぎないからである。
 つまり、そこにあるのは、流れそのものでしかない。その流れの中で、私たちの身体は変わりつつ、かろうじて一定の状態を保っている。その流れ自体が「生きている」ということなのである。シェーンハイマーは、この生命の特異的なありように「動的な平衡」という素敵な名前をつけた。
 ここで私たちは改めて「生命とは何か?」という問いに答えることができる。「生命とは動的な平衡状態にあるシステムである」という回答である。
 そして、ここにはもうひとつの重要な啓示がある。それは可変的でサスティナブルを特徴とする生命というシステムは、その物質的構造基盤、つまり構成分子そのものに依存しているのではなく、その流れがもたらす「効果」であるということだ。生命現象とは構造ではなく「効果」なのである。


 生命は自分の個体を生存させることに関してはエゴイスティックに見えるけれど、すべての生物が必ず死ぬというのは、実に利他的なシステムなのである。これによって致命的な秩序の崩壊が起こる前に、秩序は別の個体に移行し、リセットされる。
 したがって「生きている」とは「動的な平衡」によって「エントロピー増大の法則」と折り合いをつけているということである。換言すれば、時間の流れにいたずらに抗するのではなく、それを受け入れながら、共存する方法を採用している。

ロハスの思考 (ソトコト新書)

ロハスの思考 (ソトコト新書)

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

マリス博士の奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF)

マリス博士の奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF)

地図のない道 (新潮文庫)

地図のない道 (新潮文庫)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)

マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)

われらの時代・男だけの世界: ヘミングウェイ全短編 (新潮文庫)

われらの時代・男だけの世界: ヘミングウェイ全短編 (新潮文庫)

チャーリーとの旅

チャーリーとの旅

辺境・近境 (新潮文庫)

辺境・近境 (新潮文庫)

わがままなやつら

わがままなやつら

ドーン (100周年書き下ろし)

ドーン (100周年書き下ろし)

コズミック・マインド

コズミック・マインド

若い研究者へ遺すメッセージ 小さな小さなクローディン発見物語

若い研究者へ遺すメッセージ 小さな小さなクローディン発見物語

迫るアジア どうする日本の研究者 理系白書3 (講談社文庫)

迫るアジア どうする日本の研究者 理系白書3 (講談社文庫)

初めて人を殺す―老日本兵の戦争論 (岩波現代文庫)

初めて人を殺す―老日本兵の戦争論 (岩波現代文庫)

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)

官僚たちの夏 (新潮文庫)

官僚たちの夏 (新潮文庫)

眼中の人 (岩波文庫)

眼中の人 (岩波文庫)

猫町 他十七篇 (岩波文庫)

猫町 他十七篇 (岩波文庫)

シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

第七官界彷徨 (河出文庫)

第七官界彷徨 (河出文庫)

数学的にありえない 上 (文春文庫)

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数学的にありえない 下 (文春文庫)

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1年ぶりの読書

関連図書
 「暗闘ースターリントルーマンと日本降伏」 長谷川毅
 「時代の一面」東郷茂徳

朗読者 (新潮文庫)

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関連図書
 「オデュッセイア」 ホメロス
 「戦争と平和」 トルストイ

移動祝祭日 (新潮文庫)

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関連図書
 「グレート・ギャッビー」 スコット・フィッツジェラルド
 「ワインズバーグ・オハイオ」 アンダスン
 「ユリシーズ」 ジェイムス・ジョイス
  エズラ・パウンド
 「アフリカの日々」 イサーク・ディーネセン
  ヘミングウェイの作品、チェーホフ短編

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)

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天地人〈上〉天の巻

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天地人〈中〉地の巻

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天地人〈下〉人の巻

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チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

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チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

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よみがえる人生―パーキンソン病新薬誕生物語

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ホテル・ルワンダの男

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ブラックペアン1988

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ジーン・ワルツ

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ひかりの剣

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イノセント・ゲリラの祝祭

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ティファニーで朝食を (新潮文庫)

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世界金融危機 (岩波ブックレット)

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すべてがFになる (講談社文庫)

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冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

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探偵ガリレオ (文春文庫)

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予知夢 (文春文庫)

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容疑者Xの献身 (文春文庫)

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決壊 上巻

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決壊 下巻

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ねじれ ―医療の光と影を越えて

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なぜ君は絶望と闘えたのか

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シリコンバレー式で医療費は安くなるのか

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サイエンス・ビジネスの挑戦

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クルーグマンの視座―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集

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格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略

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波乱の時代 特別版―サブプライム問題を語る

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新版 バブルの物語

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講演録ベストセレクション 汗出せ、知恵出せ、もっと働け!

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共生者 株式市場の黒幕とヤクザマネー

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ほんとうの環境問題

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ソニー最後の異端―近藤哲二郎とA3研究所 (講談社文庫 た 64-4)

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快楽主義の哲学 (文春文庫)

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「生きるということ自体が、これを自然のエロス的活動としてみた場合、絶えざる生の消費、絶えざる「小さな死」の連続にほかならないからです。」

太陽の塔 (新潮文庫)

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流星ワゴン (講談社文庫)

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点と線 (新潮文庫)

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藤原氏の正体 (新潮文庫)

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医者が病院から逃げ出すとき (ちくま文庫)

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医療格差の時代 (ちくま新書)

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凡宰伝 (文春文庫)

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人を見抜く―「人は必ず、嘘をつく」 (リュウ・ブックス アステ新書)

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感じない子ども こころを扱えない大人 (集英社新書)

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貧乏人は医者にかかるな! 医師不足が招く医療崩壊 (集英社新書)

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不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

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「共有化とは、全員が納得して「腹に落ちている」状態である。」
「自分の仕事で最高の仕事がしたかったら、周辺分野の知見をあわせて持つこと」
「ありがとう」

強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)

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悩む力 (集英社新書 444C)

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イカの哲学 (集英社新書 0430)

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「生命は同時に「エロティシズム」でもある。生命には「個体を壊してまでも連続性を自分の内に引き入れようとする」エロティシズムが、深いレベルにセットされている。では、このエロティシズムは、ホモサピエンスの発達した脳組織を介した自由な知性活動として、どのような形で人間の世界にあらわれているのだろうか。性愛と宗教と芸術と戦争をとおして、とバタイユは考えた。生命には「平常態」「エロティシズム態」という二つのモードが共存しているのだ。」

「しかし生命体は、DNAの存続というもっとも重大な事態に直面したとき、それとはまったく反対の行動にでる。自分の体のうちに自分とは異なる生命体を宿したとき、女性の身体は、異物を排除する免疫機構を部分的に解除して、その異物を数ヶ月にわたって、自分の体の中で育てるという驚くべき行為に出る。生命体の中には、自己と他者を区別して、たがいに争う戦争のメカニズムを発動させないための、別種の生命思考が働いている。」


夜と霧 新版

夜と霧 新版

スピノザは「エチカ」のなかでこう言っていなかっただろうか。「苦悩という情動は、それについて明晰判明に表象したとたん、苦悩であることをやめる」」

「人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。」

虜人日記 (ちくま学芸文庫)

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